スピリチュアルの世界で銭ゲバになるということ

今は占いやスピリチュアル系セッションをお仕事にされている方をたくさんお見かけしますが、メニューのお値段設定は本当にさまざまです。

 

占い会社やサイトに所属していたり、ココナラなどを通してセッションしている場合なんかは一定の料金体系や相場もあると思うのですが、わたしのように個人でやっているような方の場合は、そういったしばりがほとんどありません。

 

実質完全に言い値の世界で、自分のよしとする値段を自由につけられるわけですね。

 

ですが、今回は「それでもやはり限度や節度はあるのでは?」というお話です。なんだかすごいタイトルになってしまいましたが、一応マジメに書いてます^^;

 

 

もともと、占いやスピリチュアル系セッションの値付けは難しい

 

 

もともと占いやスピリチュアル系セッションというのは有形ではないし、内容やジャンルも多岐にわたるので、「適正価格」というものがなかなかに見出しづらい性質を持った商品です。

 

同じ60分枠でも、500円でやる方もいるでしょうし、3000円の方もいるでしょう。5000円、10000円ほどの方も多いですね。

 

わたし自身はどんなふうに考えているかというと、「いくらに設定するにせよ、内容がお値段に見合っていればいいのではないか」という感じです。

 

(なお、占い師さんによって働き方やバックグラウンドは違いますので、安ければ安いほど良心的であるというふうにはとらえていません)

 

ちなみに、わたしの値段設定に対する考え方はこちらの記事に書いています↓

 

鑑定料の高い占い師はアコギなのか?についての村上的一考察

2017.08.11

 

このように、個人営業であれば値段設定はまさにフリーダム!なわけですが、、、

 


先ほど書いたように、そんななかでもやはり「限度」はあるかなとも思っています。

 

このあたり、上記の記事には書ききれなかったのでこうして別記事にしようと思い立ちました。

 

それはいくらなんでも無理が…な値段設定

 

というのは以前、60分約50万というスピリチュアルセッションをネット上で見つけたことがありまして。
(現在そのサイトはなし)

 

はい、さすがに目が白黒しちゃいました……。

でも、先ほども書いたように、わたしは「内容が設定したお値段に見合っていればOKではないか」と思っているので、一応、ページをのぞいてどんなセッション内容なのかを確認してみたんです(ほぼ怖いものみたさからでしたが…苦笑)。

 

ですが、一番のウリは単に「その人と一対一で話ができる」というところのようで、その他には特に目立ったメリットというのは見受けられませんでした;

 

この方が好きなクライアントさんにとっては憧れの人を、誰にもジャマされずに独り占めできるという、夢のようなセッションなのかもしれません。

ですが、50万というのは一般的な感覚でいえばかなりの大金です。

 

内容は実質ふつうのおしゃべりの域を出ないものに、しかも60分という短い時間のために、その金額をぱっと溶かす……。

 

この方の熱狂的なファンだったら、なんでもないことなのでしょうか?
いやーちょっとわたしにはわからない世界……。

しかしここはいったん冷静に考えてみようと思いました^^;
わたしがこの売り手だったらどういうふうにするかなと…。

 

まず、仮に60分50万で実際にやるとなれば、ふつうはよっぽど内容を充実させたうえで、付加価値(何らかの形で長期間にわたるアフターフォローや個別の支援をするなど)ももたせないとキビシイはず。

 

あと、「60分以内に50万なりの衝撃を与える」というのも、相当ハードルが高そうなミッションです。それこそパウロの回心・コペルニクス的転回レベルで人生が変わるような気付きをうながさないと納得感がないでしょう(といっても、実際気付きって外側から無理にうながすものでもないので、ちょっと語弊があるかもですが…)。

 

いろいろ思案しましたが、やはりもともとの「60分50万」という設定は、あまりに途方もなさすぎる…。

 

時間をかけて考えましたが、大多数の人々を納得させられそうな「値段に見合う具体的なセッション内容・付加価値」を、わたしはついに思いつくことができませんでした。

 

わたしは上記の記事で、ある程度セッションが高額でも納得感あるパターンを4つあげていますが、実はこのケースはそのうちのあるひとつを満たしてはいました。

 

ですが、やはり内容がとにかく金額と釣り合わないように感じられましたし、社会通念的にもどうなのかなーと(*_*)。

 

申し訳ないのですが、最終的にわたしの中では、「このセッションは法外な金額設定である」という結論になりました…。

「企業秘密的に案内ページに詳細を書かないだけで、実際行ってみるとものすごく価値のあるセッション」だったのかな?と思いたいです。

売り方の問題もー「お金は使えば戻ってくる」言説との抱き合わせなど

で、ここまで極端ではないにせよ、かなり高額と思われるセッションを提供している方はぽつぽついらっしゃるのですが、ここ数年で気になるのは

 

「お金は使えば循環して、何倍にもなって戻ってきます」といった文句をそえて売り込んでいるパターンが多いこと。

 

何かを売る側にとってはこれほど都合のいい言葉ってありません。
こと、商品が高ければ高いほどに。

流行りの引き寄せを独自解釈した言説?なのかな?(わたしは引き寄せ自体も正直詳しくないのでよくわかりませんが…)とは思うのですが、確かにお金を使えば世の中に循環はします。

 

ただそれが「自分のところ」に、かつ「何倍にも膨れ上がって」返ってくる保証があるとは、わたしには到底思えません。
(同様に、満月の夜に財布を振る「だけ」でお金が入ってくるともまったく思えません)

 

そういった売り文句を掲げて高額商品を売る方のブログやサイトには、なけなしのお金を払ったクライアントさんの体験談が載っていたりしますが、眺めていると、なんだか人ごとながら心配になってきます。

 

この手のセッションの体験談はたいてい妙な熱っぽさが感じられるのですが、クライアントさん本人は大金を引き寄せというギャンブルにつぎ込んだ自覚がないうえ、むしろそれを先行投資だと信じて疑っていません。

 

引き寄せを拡大解釈して「楽してお金が欲しい」という人類共通の欲を巧妙につき、高額商品をすすめる売り手は、より罪深いと思います。(自覚のあるなしにかかわらず)

 

あと、「これを使えば必ず病気が治る」といった感じで薬効がないものに薬効を謳って高額で売りつけたり、なかなか人に言えない&かつ深刻なお悩みを持つような人々に対して高額なグッズ or セミナーをすすめたりするのも、同じようなえげつなさを感じます。

 

こういうシーンを見かけると本当に「なんだかなぁ…」という気持ちになりますが、心が弱っている方や長年満たされない心を引きずっていたりする方は、救いを求めてすがってしまうのかもしれないですね…。

何を信じるのかは自由である以上、すがる側にも責任の一端はあります。

 

ですが、だからといって売る側が何をしても、何を言ってもいいというわけではないはずだと思うのです。

 

衝撃だった「荒唐無稽な広告」の裏話

 

あと、スピリチュアルセッションやセミナー、宗教のたぐいって、内容がすさまじく荒唐無稽だったり、発信者や教祖のキャラが強烈だったりするほど、かえって盲目的な信者がついたりしますよね。

 

昔に見たあるテレビ番組で、衝撃的すぎて今でも忘れられないものがあるのですが

「ひと昔前の雑誌の裏表紙に載っていた開運グッズの広告は、なぜああもおおげさで胡散臭かったのか?」

 

という疑問を、レポーターが元業者に突撃してたずねるという内容でした。(番組名忘れてしまった)

 

開運グッズというのは、この財布を買うと宝くじで億万長者!とか、このネックレスをつけると即日結婚相手に出会える!みたいなやつですね苦笑

元業者の回答はというと…

 

 

「わざとですよ。あの広告を見て、そんなわけないないwと思える分別ある層をふるいにかけて、寄せ付けないためです。

 


あの広告を見てもなお購入にまで至る人というのは、もともと相当に騙されやすいか、心が弱っているかのどちらかなので、クレームなどの面倒なことも起きないのですよ。

 


まれにクレームが入ったとしても、別の商品をすすめるとホイホイ買ってくれる…なんてこともあったですしね」

 

…といったものでした。
もう、ゾゾーっとしましたね(゚゚;)

 

でも、今となってはこの番組を見られてよかったと本当に思っています。

 

「スピリチュアルの世界で銭ゲバになるというのはこういうことなのだ」という本質を、明確に、明快に理解できたからです。

 

ようは

 

「判断力が弱っている人に対して魅力的かつ荒唐無稽な話を聞かせ、夢見心地にさせた上で、高額なお金を巻き上げる」

 

…という。

これ自体は超絶使い古された感のある話ですが、今も昔もこの図式は変わらないと思っています。

 

例の元業者さんの話から考えれば、先ほどの60分50万という金額設定もある種の荒唐無稽さに通じるので、判断力が弱っている人を集める…という戦略的には正解(?)なのかもしれません。

 

ただ、ふつうなら決して手を出すことはないはずであろう手法ですけれどもね。
いくらお金になるからとはいえ、大半の方はやっていいことと悪いことの区別くらいはつくはずですから…。

 

まとめ

 

わたしもセッションを60分10万くらいにして(50万にする度胸はない苦笑)、

 

「わたしのセッションを受けるだけでなにもかもが好転します!」
「ホロスコープには宇宙の秘密が隠されています。それを知るだけでOKです。わたしがお教えします」
「料金はけして安くはありませんが、お金は使えばかならずあなたのもとに、よりたくさんのお金を連れて返ってきますので、あとで回収できます!」

 

…なーんて臆面もなく売りだせば、ありえない金額を稼げるのかな~とかアホな想像をしてみましたが、むろんやりません^^;

 

いくら値付けが自由だからといっても、やはり限度はあります。
また、占いやスピリチュアルという目に見えない商品ほど、売り方にも良識や節度が必要であるとも思います。

なぜなら、占いやスピリチュアルを必要とする人々の心の中には、大なり小なり必ず「痛み」や「悩み」があるはずで、
それに「つけこめば」搾取はたやすいことだからです。

 

スピリチュアルの世界で特に「銭ゲバ」が忌み嫌われる理由は、そういうところにあるのではないでしょうか。

 

ちなみに…

超余談ですが、わたしの通常セッション(60分)は10000円です……。
(2017年12月現在、占星術講座受講生サポートのため休止中)




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ABOUTこの記事をかいた人

村上絵梨子

1983年東京生まれ。 神奈川・横浜にて西洋占星術講座「エレオノーラ」を主宰するかたわら、本サイト「西洋占星術とタロットの学校」の全記事執筆・運営管理もしています。 使用占術は西洋占星術、タロット、ルノルマンカード。非霊感系です。 占いやスピリチュアルは現実に生かしてナンボなタイプで、地に足のつかない感じのフワフワしたスピはちょっと苦手。 普段は酒と塩っからい食べ物をこよなく愛する34歳です。 学習院大学文学部史学科卒。