ここまでで10天体や12星座、ハウスについて順にお話したのですが、最後の今回は天体同士の「アスペクト(角度)」について解説していきます。
みなさんは、日々色々な人と関わりながら生活していると思うのですが、おそらく相手が誰かによって関係性って全然ちがうと思います。
あえてそんな「人間関係」をカテゴライズすると…
①似た者同士で意気投合しちゃう人
②そこそこ仲良くやっていける人
③ムカつく人
④気を遣わなくて済むラクな人
⑤共通項がなくてかすりもしない人
⑥正反対で、良くも悪くも衝撃的な人
…と、だいたいこの6つに分かれるかと思うんですね。
で、どの関係にあるかで自分のよさをすんなり発揮できるか、逆にうまく自分を出せなくて四苦八苦するかが全然違ってきますよね。
実は、天体同士にもこんな「シビアな関係性」があるのです^^;
これはアスペクト(天体同士の角度)を見ることでわかります。
下の例のホロスコープを見ると、一番内側に天体と天体を結んでいる線が表示されていますが、これがアスペクト。天体同士がどんな関係性にあるかをしめしているのです。

アスペクトは主に6種類ありますが、それぞれで天体同士のエネルギーが安定した出方をするか、不安定な出方をするか…という、いわゆる「吉凶」を読むことができるのです。
では、アスペクトの種類と特徴をさらっと確認してみましょう。
「似た者同士で意気投合しちゃう関係(吉凶混合)」
息がぴったりの天体同士が、ダイレクトに、良くも悪くも力強さを発揮する角度。
一番強力なアスペクトですが、ともするとエネルギーが暴走することも。
「意識すればそこそこ仲良く、うまくやっていける関係(吉)」
何もしなければお互いにあまり影響はしあわないものの、意識することで調和的なエネルギーを引き出しあえる角度。
「ムカつく関係(凶)」
なにかと天体同士のエネルギーが張り合ったり、せめぎ合ったりしてしまう角度。
異質なエネルギー同士がぶつかるため、困難や苦手意識としてとらえられがちですが、それが転じて大きなことを成し遂げる原動力につながることも。
「気をつかわなくていいラクな関係(吉)」
天体同士がすんなりなじみ、調和する角度。何もしなくてもよい方向にエネルギーが発揮されるので、一般的には「幸運」な角度として知られています。
ただ、たいがいのことがうまくいってしまうがために、ガッツに欠け、挫折に弱くなりやすいという弱点も…。
「共通項が一切なくてかすりもしない関係(凶)」
天体同士のエネルギーがかみ合わず、すれ違いが起こる角度。
お互いの性質が徹底的に違うため、「ムカつくことすらない」ほど接点にとぼしい関係性です。
理解し合うことは難しくても、折り合いをつけて調和をはかることが大切になります。
「正反対で衝撃を与え合う関係(吉凶混合)」
天体同士の正反対のエネルギーが強力に、極端な形で現れる角度。
エネルギーはポジティブにもネガティブにもなりえます。
コンジャンクションとの違いは、エネルギーの発揮の仕方にゆらぎやかたよりがみられることです。
ざっくりまとめるとこんな感じになります。
実際のセッションでは、10天体や12星座、ハウスだけでなく、こうしたアスペクトの要素も盛り込んでお話をさせていただきます。
星のチカラ、サイン(星座)の特徴を今一つ生かしきれていない…と感じていたなら、もしかしたら原因はアスペクトにあるかもしれません。
また、アスペクトは人同士の相性にも大きな影響を及ぼすもの。
パートナーとの関係ひとつとっても、、「似たものパートナー」や「すれ違いパートナー」、「正反対パートナー」などなど…それぞれのカップルで結ばれているご縁の種類はさまざまです。
誰かとの関係に悩まれている方は、お互いの星たちのアスペクトを知ることで、問題解決の糸口をつかむことができます。
なお、ひとつだけ注意していただきたいのは、「吉凶」にあまりとらわれないでほしい、ということ。
「吉凶」という言葉はあくまでもわかりやすく説明をするために使っているだけにすぎません。
「吉」の角度は度が過ぎればルーズになりますし、「凶」の角度はうまく生かせば何かを成し遂げるきっかけになります。
ですので、一概に吉か凶かで運勢や相性の良し悪しを決めつけられる、というものではないのですね。
セッションでは、いわゆる凶のアスペクトが多い場合でも、それを良い方向に生かすための方法をしっかりお伝えしていますのでご安心ください。
5回に分けて西洋占星術についての解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ご自分のホロスコープをじっくり読み解きたい…という方は、ぜひエレオノーラのセッションや講座にいらしてくださいね。
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