前回は12星座についてのお話でした。これまでで、「10天体と12星座がその人らしさをつくる」ということがなんとなくおわかりいただけたかな、と思います。
ですがそうなると、その人らしさを人生の「どういう分野・場面」で発揮できるかも気になってくるのではないでしょうか?
こちらの記事では、それを知ることができる、「ハウス」について解説していこうと思います。
ではさっそく、Aさんのホロスコープを見てみましょう。いちばん内円をよくみると12個の部屋に分かれているのがわかります。これが「ハウス」です。

ハウスにはそれぞれ担当する「領域・ジャンル」があり、入っている天体と星座が、人生のどのジャンルに強い影響を及ぼすかがわかります。
ハウスの持つ意味をざっくり図にしてみると、こんな感じになります。

そこで、あらためてAさんのホロスコープを例に見てみましょう。

Aさんの太陽は双子座にあるので、社会的には「知性ゆたかで、コミュニケーション上手な人」、というキャラクターでした。
では、太陽のあるハウスはどこでしょう?
第11ハウス、「理想と交友の領域」に入っていますね。
第11ハウスはグループ単位での活動や、人脈・ネットワークを通じて理想を追求していくことにかかわるハウスです。
なので、Aさんの太陽のキャラは、「同じ夢を持つ人たちの集団」にかかわる分野・場面で特に強いエネルギーを発揮します。
何か同じ趣味や目標を持った人々の輪に入ることで、双子座の太陽の好奇心旺盛&スマートなエネルギーがより生かされやすくなりそうですね。
続いて、月についても見てみましょう。
Aさんの月は射手座にあるので、プライベートや心許せる人の前では、「伸びやかで、細かいことにこだわらない人」になる、ということでした。
では、月のあるハウスはどこでしょう?
第6ハウス、「労働・奉仕・健康の領域」に入っていますね。
第6ハウスは「生活のためのお仕事や、健康とそのメンテナンス」といったことにかかわるハウスです。
なので、Aさんの月のキャラは、「ルーティーンワークやヘルスケア」という分野や場面で、特に強いエネルギーを発揮します。
ちょっと射手座の月がここに入ると健康管理はちょっと甘そうで心配ですが(笑)、生活のための労働にも楽しみを見出しながら取り組んでいくことができそうですね。
いかがでしょうか?ハウスを見ると、こんな風に天体や星座のエネルギーを、特に生かせるフィールドを見つけることができます。
個人セッションでハウスを見させていただくと、○○に向いている、といった「適性」や○○な個性や特性がある、といった「才能」のお話を、具体的にしていくことができるようになるのです。
ですが、ハウスには「出生時間が正確にわからないと使えない」という、大きな弱点もあります…
なので実際のセッションでも、出生時間がわからない場合、ハウスまで含めた読み方はできなくなってしまいますのでご注意くださいませ。
ハウスがわかるとホロスコープの読みがグンと深くなりますので、ぜひ母子手帳などで生まれた時間を確認してみてくださいね。
次回は最終回。ちょっと深い部分ですが、天体同士の関係性・仲良し度を見る「角度」のお話をしたいと思います。
⑤に続きます。