こちらでは、西洋占星術における天王星の解説をしていきます。
今回の天王星と、それに続く海王星、冥王星の3つは「トランスサタニアン」と呼ばれ、公転周期がとても遅い天体です。
ひとつの星座に長い期間とどまるので、歳が近い集団はみんな同じ星座になります。
(ちなみに天王星はひとつの星座に約7年滞在します)
そのため、トランスサタニアンの星座は個人というよりも世代的な特徴を示すものです。
天王星は、ホロスコープ上では♅の記号で表されます。
西洋占星術で天王星が使われるようになったのは、実は長い歴史から見ればついこの間、というレベルです。
それまでの占星術師は、長らく土星までの7天体を使ってホロスコープを読んでいました。
しかし18世紀に入り、この天王星が見つかってしまったことで、占星術界は大混乱。
それはさながら土星が作り上げていた常識や限界を、この星が粉々に打ち砕いたかのようでした。
占星術師たちはとまどい、興奮しながらも、この新しい星が象徴するものは何か?という議論をはじめることになります。
こういったいきさつにプラスして、この頃はちょうど、アメリカ独立革命やフランス革命が起こったり、熱気球や電気の使用など、以前では考えられないような技術が誕生・普及した時期でもあったので…
なんだかんだとありつつも
「この星は予想外の変化や革新…ひいては解放・独創なんかを示すんではあるまいか」
という具合で話がまとまりました。
マイナスな意味合いでは「突然のトラブル、反逆、常識はずれ」なんてものもありますが…
もし天王星がなければ、進歩や刺激がまったくない生活を永遠に続ける、マンネリな世の中になってしまうことでしょう。
天王星の星座を見ることで、「その世代がどのようにあらゆる閉塞感を打開し、オリジナリティを追求していくのか」がわかります。
個人レベルで読み解くには、ハウスやほかの天体とのアスペクトを個別に、より深く見ていくことになるでしょう。
ちなみに天王星は「ユニーク」、「風変わり」という意味も。
太陽や月の天体との間にアスペクトを持っている人は、良くも悪くも型にはまらないキャラになる傾向があります。
(かくいうわたしは両方に天王星のアスペクトを持っているのですけどね…)
まあ、それで占星術なんかをマニアックにやっているのかも知れないなぁ…なんて思ったりもします。
天王星は誰もが持っている個性の星。
天王星を読み解くことで、あなたさまに秘められたエッジィな部分が、思いがけず目を覚ますかもしれません。
■ご自分のホロスコープを作ってみたい方はこちらの記事をどうぞ
どの記号が何座にあたるかと、星座ごとの大まかなイメージはこちらをご覧ください。
