こんばんは、村上碧です。
今回は少ーし発展的な内容になりますが…「トランジット(経過)」という言葉を聞いたことありますか?
トランジットとは占星術の技法のひとつで、今リアルタイムで実際に運行している天体たちから、今自分がどんな影響を受けやすいのかをさぐることができます。
次回アップ予定の「プログレス(進行)」とともに重要になってくる学習項目です(エレオノーラでは発展講座で学習します)。
ネイタル(出生図)が読めるようになると、だいたどの本や講座もトランジットとプログレスについてふれていきますが…
このふたつを終え、いわゆる「三重円」が読めるようになると、占星術中級者にレベルアップするイメージでしょうか。
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トランジット(経過)って、何がわかるの?
お話を元に戻しますね。
トランジットでわかるのは、「外的な影響」…つまり、「本人の意思とは関係なく、外部(環境や他人)からもたらされる要素や流れ」です。
(反対にプログレスは「内的な要素」…本人の内面・心境の流れを示します)
トランジットはだいたいネイタルとトランジットを重ねた二重円、またはネイタル、プログレス、トランジットを重ねた三重円で読むことが多いですが…
トランジットの天体がネイタルの天体に対してどんなアスペクトを取っているか、ネイタルのどのサイン・ハウスに入っているかなどを見ることによって、今自分がどの天体から、どんなことに影響を受けやすい時期にあるのかがわかるわけですね。
とまあ文章だけで説明していても「んん??」だと思いますので(笑)、実際にネイタルとトランジットの二重円を出してみてみましょう。
実際にトランジットチャート(経過図)を見てみよう
これが実際のトランジットチャートです。
(二重円チャートは占星術ソフト・ケプラーで出しています)
内側にネイタルチャートが出ているのですが、その外側にもうひとつチャートが出ていますよね。この外側のほうがトランジット(経過図)になります。
例えば、例のトランジット図の場合、ネイタル(内円)の太陽に対して、トランジット(外円)の火星がトラインの角度を取っています。
これは、今このホロスコープの持ち主は太陽の示す事柄に、火星の力強く情熱的なエネルギーが、外部から穏やかかつ調和的な形でもたらされている時期であることがわかります。
また、同じくネイタルの太陽に対して、トランジットの水星はオポジションを取っています。
これは、今このホロスコープの主は太陽の示す事柄に、外部から水星の知性的、論理的なエネルギーが良くも悪くも極端な形でもたらされている時期であることがわかります。
このようにトランジットでは、ネイタルの天体が示す事柄や資質に、リアルタイムの星々の配置が、どんなふうに影響しているかを読み取れるわけなんですね。
吉星ならいい影響が、凶星ならよくない影響が起こるイメージで
10天体はベネフィック(吉星)とマレフィック(凶星)にわけることができます(水星だけ中立)。
【ベネフィック(吉星)】
太陽、月、水星、金星、木星
【マレフィック(凶星)】
火星、土星、天王星、海王星、冥王星
【中立】
水星
このように、タイムリーに影響を受けている(ネイタル天体とのアスペクトや入っているサイン、ハウスなどのからみで)天体の種類によっていわゆる「吉凶」がわかれてきます。
ベネフィックであればその天体に応じたいい影響が、マレフィックであれば、その天体に応じたよくない影響が外的な影響で起こりやすい。
そういったイメージを持つとわかりやすいでしょう。
ただ、わたし自身はあまり吉凶という言葉が好きではないです。ぜひ「良いか悪いか」「当たるか当たらないか」ではなく、
「成長に向けて動くべき時か、休むべき時か」
「この星のエネルギーをうまく使うにはどう工夫すべきか」
という視点でチャートを読んでいただければ…と思います。
トランジットチャートを無料ホロスコープ作成サイト、Astrodienstで出すには?
じつはネイタルとトランジットの二重円を、無料ホロスコープ作成サイト、Astrodienstで出すことができます。
Astrodienstで出すとこんな感じです。
Astrodienstだとあんまり二「重」円というかさなり感がないんですけども(笑)
Astrodienstでネイタルとトランジットの二重円を出すやり方は、こちらのページをご覧ください。しっかり図解入りで解説します^^