こんばんは、村上碧です。
今日19:44、冬至を迎えました。冬至は占星術的にもけっこう重要なイベントのひとつです。
今回のお話は、初心者さんにはちょっとマニアックなトコロ。そんなものもあるんだ~と、気軽な感じでお読みくださいね。
占星術、と聞くとどうしても「個人のホロスコープで、個人の星の流れをみる」というイメージがあるんではないかと思いますが…
実は「国家のホロスコープで、集団の流れをみる」という技法もあったりするのです。これをマンデン(マンディーン)占星術といいます。
もともと、占星術というのはおエラいさんのためのものでした。
かつては国の命運や行く末なんかを占うのがメインの目的で、個人を見るというのはその後に出てきた流れなんですね。
たとえば世界大戦中、ナチスドイツにはカール・エルンスト・クラフトというお抱え占星術師がいましたし、ソ連のスターリンにも同じように占星術師がついていたと言われます。
また、アメリカのロナルド・レーガン元大統領が、占星術をもとにあらゆるスケジュールを組んでいた話は有名です(といっても彼の場合は、奥様の方が占星術にハマッていたからなんですけどね)。
まあ、そんな話はさておいて…。
マンデンでは「始原図」という国のホロスコープを読み解いていきます。
これは個人のホロスコープと同じように、国の誕生日、誕生地、誕生時間からつくるのですが、この「国の出生情報」というのがちょいとヤッカイ。
というのは、「何をもって国が誕生したとするか」は人によって考え方が全然ちがうからです。
たとえば「日本という国ができたのはいつ??」なんて質問を色んな人にすると、
「え、神武天皇(初代天皇)が即位したとき?」
「大日本帝国憲法が発布されたときかな?」
「いやー日本国憲法が衆議院で可決or公布されたときじゃないの?」
みたいに意見がバラッバラになるわけですよ(漢字多いな笑)
その上出生時間って、一体いつだ⁈という難題もありますし……
その点、より使い勝手がいいのが「四季図」というモノです。
四季図には「春分図」、「夏至図」、「秋分図」、「冬至図」の4つがあり、それぞれ太陽が牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座の0度になった瞬間のホロスコープのことを指します。出生地は首都で設定します。
四季図は、その国の持つ四半期ごとのエネルギーを見るものです。
いちばん大切なのは春分図で、これは夏至までの3ヶ月間を含め、次の年の春分まで1年間、有効になります。
残りの3つはそれぞれ有効期間が3ヶ月間で、春分図を補うかたちで読むものです。
そのうちのひとつ、冬至図ができるのが今日、ちょうど太陽が山羊座の0度になるとき、というワケなんですね。

来年の春分から、春分図をベースに四季図をがっつり解読して、ブログにアップしていこうと考えてます。
とりあえず、今回の冬至図から見る春分までの向こう3ヶ月のテーマですが、こちらは明日12/22 20時のメルマガで配信しますね。