こんばんは、村上碧です。
今回は「鑑定料」というちょっとアイマイなものについて掘り下げてみようかなと思います。
鑑定料は占い会社に所属しているとある程度の相場があったりしますが(10分¥1000くらい?)、個人開業占い師の場合、値付けは本当に人それぞれです。
例えば同じ60分という枠でも、それこそワンコインで受ける方もいれば、数万という一般的にはハードルの高いお値段の方もいたりします。
ちなみにわたし自身は、基本料金で60分¥10000から。開業占い師としてはごくごく標準的というか、安くもなく高すぎることもない価格かなと思っています。(2017年8月現在・今は受講生サポートのため一時休止中)
このように、占いの鑑定料というのはありていに言えば、「言い値の世界」なのです。
そんななか、よく「高い鑑定料を取る占い師はボッタクリだ!」という方がいますが、果たしてこれは本当なのでしょうか。
個人的には基本料金が60分¥20000を超えてくると、「おおーけっこうするなぁ~」とは感じますが、だからといって必ずしも暴利だ!とは感じません。
また逆に、リーズナブルであればあるほど良心的である、ともまったく思っていません。
それなりの理由があるなら、高額でも「アリ」だと思う
あくまでわたしの考え方ではありますが、下の①~④に当てはまる場合は、鑑定料がある程度高額であっても「アリ」かなととらえています。
①使用人口が少ないレアな占術や、常人ばなれした特殊能力を使っている
このような占術・能力を操れる方は、「希少価値」という意味で高額な設定になることもあるかもです。
②専門性の高い案件のみを扱っている
例えば「不倫専門」「復縁専門」「婚活専門」など、お受けするご相談分野を絞っているパターンです。占い師自身に蓄積されるノウハウが特化されて濃くなる分、対価が高くなることも。
③有名人である
名の知れた方であれば、ある程度の料金を設定し、人数を絞らないと身が持たないということもあるでしょう。うらやましい話ですが…笑
④知識や経験を生かし、高額なりの価値を持たせた深みのある鑑定をしている
①~③にあてはまらない場合は、こちらのケースが該当するかなと思います。おそらく一番多いパターンかなと。
上記4つがわたしなりの「高額鑑定アリなパターン」です。
逆にさしたる理由もなく料金だけが異様に高いのであれば、「アコギだ」と後ろ指を指されても仕方ないのかもしれません。
なお、脅迫的・支配的な言動ばかりで人間性があまりにも…な占い師や、霊感商法よろしく関係ないモノを売りつけたりするような占い師は、そもそも論外なので考察の対象にはしていません。
占い師の働き方はさまざま。安さ=正義ではない
また、「高額鑑定=悪」ととらえられやすい背景についても触れておきたいと思います。
今は景気が悪いので、「なんでも安ければ安いほど助かる」というのがおそらく大多数のホンネでしょうが、もともと占い業界やヒーリング業界のお客様は、
「安い値段で高品質のセッションをする人」=「清く正しい人」
と考えている方も少なくないです。
なぜか、「神秘や癒しを生業とする者は、清貧をよしとしなくてはならない」という価値観は根強いのです。
滅私奉公を美徳のように思いがちな日本人は特にそうかもですが、こんな風潮もどうなのか…と正直わたしは思っています。
占い師とて現世を漂う一人の人間で、死ぬまではなんらかの形で生計をたてなければいけないからです。
占い師でも人それぞれ状況が違いますので、副業でやっている or 趣味と割り切ってやっているために料金設定が比較的低めの方などもいるでしょう。
(もちろん一切否定はしないです)
ですがその一方で、「個人開業&専業」でやっている方も少なくありません。
個人で専業ということは、占いに労働の全精力をかたむけ、生活をそれ一本で成り立たせないといけないわけです。
一定の資金が確保できなくなれば、まず日々の生活が立ち行かなくなります。
そうなれば当然仕事にも影響がおよび、最悪廃業せざるを得なくなりますし、その方独自のセッションという、「唯一無二の価値」を提供することもできなくなってしまうわけです。
なので「個人で専業」の場合は事業継続のために、ある程度の単価を設定する必要も出てくるでしょう。
ただし、それなりの価値を持たせた内容を提供できることが前提ですが…。
(薄利多売方式という手もあるけれど、誰でも体はひとつなので相当な体力が要りそう)
このように、そもそも占い師の働き方は多様ですし、同じ占い師でもセッションの内容はみなさんすべてがオリジナルなので、それを十把一絡げにして「安さが正義!」というのはちょっと違うかなとわたしは考えています。
シンプルな話、お客様側はご自分が「ここまでなら払える」という金額を考えたり、「この人にならお金を払いたい」という占い師を見つけたりして、折り合いのつく方のもとに行けばいいだけかなと。
これって普通の日々の買い物と、なんら変わりありません。
まとめ
具体的にいくらなら安いか・高いかのボーダーは人によってちがいますし、同じセッションをしても響く方・そうでない方がいるので、「占いの価値」を誰もが納得できる形で提示するのはとてもむずかしいことです。
ですが、これまでにお伝えしたように、鑑定料金の高い占い師はゼッタイ詐欺師というわけではないですし、逆に低い占い師が聖人君子というわけでもありません。
どうか額面だけで判断せず、それぞれの占い師にどれだけの価値を見いだせるか、どこまでなら払えるかをよく考えたうえで、ご自分に合う占い師を見つけてほしいなと思っています。