こんばんは、村上碧です。
なんか最近一本調子気味だったので、今回は「ちょっとここらで辛口ネタでもアップしてみようかな」と思います笑
占いを生業としていると至るところでお見かけする、「無料占いジプシーさん」についてのお話です。
もう何年も前の話ですが、見ず知らずの男性から突然こんなメールをいただいて驚いたことがあります。
はじめまして、無料鑑定お願いいたします。
(超長文の相談内容)
ちなみに、大変申し訳ないのですが急ぎです。
明日までにご鑑定いただけますでしょうか?よろしくお願いいたします。
当時は有料で活動しはじめて、すでにだいぶ経った頃。当時のブログにも、無料鑑定をやっているとは一言も書いていないはずでした。
びっくりしながらも、一応鑑定は有料であることをお伝えしたうえで、申し込み方法などの詳細をご案内すると…。
知っています。有料でお願いするつもりはありませんので、他の方に見てもらおうと思います。すみませんでした。
…という返事が。
なんだかもう、腹立たしいを通り越してポッカーンとしたのを覚えてます笑
コレ、もし何か物を扱ってる業種だったらまず起こりえない話です。だって、
「アンタの売ってるそれ、タダでちょうだい。欲しいんだけど、お金までは払いたくないんだよね。あ、無理?なら他を当たるわ〜」
って、売主に面と向かって言うのと変わらないですからね;
ですが、占いのあるところにはどこにでも、こういった無料占いジプシーさんたちが存在します。
(たまご占い師さんが修行のために無料鑑定を自分から募集し、双方合意でやっているようなケースは除きます)
わたしたちのような形のない商品を扱う業種は、「モノ」という境界線がありません。
なのでたびたびこういう方に、いろんな形で遭遇してしまいます。
例えばわたしのケースのように、無料鑑定を受けていない(orすでにやめた)占い師さんにいきなり依頼する人。
あちこちのブログ・サイトのコメント欄や掲示板、メルマガの返信などにガッツリ個人的な相談事を書き、返事をくれる占い師があらわれるのを待つ人。
電話占いサイトなどの10分無料システムを使い、節度も節操もなく色んな占い師さんの鑑定をつまみ食いしている人などですね。
本当に悪質なケースだと、わざわざ後払いOKの占い師さんを探して有料鑑定してもらい、そのまま支払いを踏み倒す…といったことを繰り返す人もいるみたいです。
(まあ、ここまで来ちゃうともう人間性の問題ですが…)
わたし、こういう人たちについては
「占いが好きなようでいて、実は占いを軽く見ている人」
「現状を変えたいと思っているようで、実は本気で変える気なんかサラサラない人」
なのだと思っています。
占いは、どんな占術でも深い叡智を秘めているもの。
自分を知り、見つめなおし、今とはちがう明日を選び取るための勇気と知識をもたらしてくれます。
そして、こうした「占いの本当の価値」を知っている方は、きちんと正規の対価を支払い、それなりの心積もりを持ってセッションに臨んでくださいます。
その一方で対価が用意できない(もしくは払う気がそもそもない)にもかかわらず安く、あわよくば無料で、有料同然に見てもらおうとするタイプの方もいるわけです。
経験上、「あまりに見苦しいレベルでお金の出し惜しみをする人」は、「自分のエネルギーを出し惜しみする人」でもあります。
(もちろん、ない袖をムリヤリ振ってでも来るのが正しい!と言っているわけではありません。来られる状況にしてから来ればいいだけの話です)
そしてそういう人たちほど占いの深みを知らず、
「当たるか当たらないか」
「自分が満足できる鑑定結果かどうか」
…という、ハイ?なところを気にしていたりもします。
真剣に・本気でセッションする側から見れば、いたずらにエネルギーをとられる存在です。
もし、あなたさまがすでに有料セッションをしているのに、こういった方々に悩まされているなら、自分なりのルールを作って毅然と対応していくことも大切。
(とくに有料化して間もない時期は要注意かも。無料時代はひきもきらなかったご依頼の件数が、激減して不安になるときだと思いますので…)
「修行時代からのお付き合いだから…」
「お客様が減るのが怖いから…」
「せっかくわたしに頼んでくれているのだから…」
とズルズルお付き合いしてしまうケースもあったりするようですが、
「頼み込めば無料でやってくれるようだ」
「表向きは有料でやっているのに、一部の人は格安や無料でやっている」
…なんていう話が口コミで広がってしまい、収拾がつかなくなってしまった…という占い師さんも実際にいました。
占いではなく、ヒーリングやカウンセリングなどのお仕事にも当てはまるところはありそうですが、独立したり、開業したりすると、こういったプチトラブルとも自己判断で渡り合っていかなければなりません。
自分が大切にするべきクライアントさん、そして、自分を大切にしてくださるクライアントさんはきちんと見極める。
そう心づもりをしておくと、無料占いジプシーさんを寄せ付けずに済みますよ。