こんばんは、村上碧です。
今日はちょっとリアルですが、占い師を目指している人向けの記事になります^ ^
占術を覚えてまだ間もないたまごさん、まだ有料鑑定をするには自信がない人が、掲示板やブログ、SNSを使って無料で鑑定する…というのはよくある話です。
無料鑑定で修業を積んで、電話占いや占い店(もしくは個人開業)で有料デビューする…ネット時代の今は、こうしたキャリアの積み方がスタンダードな流れになってます。
ですがわたしは、無料鑑定修行を、あまり長く続けるのはオススメしません。
その理由は、大きくわけて3つあります。
■理由その1
「無料から有料へお客様をもっていけるケースは少ない」
「無料でここまでする??」とビックリするようなきめ細か~い鑑定を、延々と、何年もやり続けているようなたまごさんはけして少なくありません。
そういう方に「どうして?」と聞くと、
「無料鑑定から有料鑑定にお客様を持っていきたいから、今のうちにがんばっておく」と言われることもしばしば。
わたし自身の経験からすると、これはかなり至難のワザです。実際、今のわたしのクライアントさんには、無料時代に見ていた方ってひとりも残っていません…。
なぜでしょうか?簡単にいうと、客層の違いです。
そもそも、占いにきちんと対価を払う層と、無料占いを使う層は別なのです。
たまご時代、わたしは某掲示板で無料鑑定を2年ほどやっていました。占い師さんごとにスレッドが立っていて、お客様はそれぞれ見てもらいたい人のスレッドに行って、悩みを書き込み、回答をもらう…という流れです。
ですが数週間もやると、わたしはあることに気づきました。
無料占いスレッドはものすご~く賑わっているように見えますが、そこに来るお客様ってみんな、ほぼ決まりきった固定のメンバーさんなんです。
その固定メンバーさんたちが、色んな占い師さんのスレッドを巡回しているだけなんですね。同じ質問を、他の何人もの占い師さんに聞いている。
(ハンドルネームは書かなくてもOKなサイトでしたが、文面や相談内容で「前に見たことがある人だな~」というのはなんとなくわかってしまいます)
つまり、無料鑑定のお客様は「この人だから」ではなく、「お金がかからないから」という動機でいらっしゃっているケースがほとんどなんです。
ですので当然、有料化すればぱったりと依頼はなくなります。
よほどのカリスマ性があれば別かもですが、有料化したときのために無料鑑定で見込み客をたくさん作っておこう…というのは、不毛な努力に終わってしまいやすいです。
■理由その2
「意外とご相談内容が限られている」
わざわざに無料鑑定をやる目的というのは、「色々なご相談をこなして経験を積みたいから」という方も多いのではないでしょうか。
ですが実際はというと、無料鑑定にいらっしゃるお客様は、恋愛のご相談が大半でした。
いやいや有料でもそうだよ!と思われる方もいるかもしれませんが、1つだけ有料とは違うのが、
「結婚したいので(長らく彼がいないので)、これからいい出会いのある時期を教えてください」というご相談が本当に、本当、本当~~に多かったことなんです^^;
理由としてはたぶん…

みたいになりやすい内容だからかな…と思っています。
わたしの場合ですが、この手のご質問が3割くらいを占めていたような気がしますね。
あまりにも多かったので、途中から「出会いの時期のご相談はNG」にしていたくらいでした。
(ちなみに残りは4割がそれ以外の恋愛のご相談、2.5割が仕事、最後の0.5割がこちらが予想だにしないような奇想天外なご相談、といった感じでした)
もちろん、出会いの時期に関するご相談そのものを軽く見ているわけではないですよ。
ただ、「色々なご相談をこなしたい」という目的で無料鑑定をやっている場合、こういった相談ばかりにかたよる現状はどうなのかなあと思うわけです。
有料ではじめると、無料ではおそらく来ないような重みのあるご相談がぐっと多くなります。
なので今にして思えば、結局無料鑑定で当たれるようなご相談というのはある程度限られていて、有料化したあとが本当の正念場なんだなあ、なんて思うのです。
■理由その3
「マナー意識が低いお客様の割合が多い」
その3はけっこう言いづらいというか辛口になってしまうんですが…、
無料鑑定に来られる方(特にヘビーユーザーであればあるほど)は、有料よりもマナーの悪い方の割合が確実に多いです^^;
このあたりはいまだにわたし自身も不思議でしょうがないのですが、「無料」とか「破格」「モニター」みたいなキーワードに敏感な方ほど、なぜか過剰な要求をしてきたり、地雷ポイントが多かったりします。
例えば自分の望まない結果を出してきた占い師さんに逆ギレしたり、無料鑑定の受付を停止しているのに突然依頼のメッセージを送ったり。
あとは占い師さんによっては独自にローカルルール(「このジャンルのご相談は受けない」など)みたいなものを設けている方もいますが、そういった注意書きをろくすっぽ読んでいなかったり…なんてこともザラにあります。
おそらく懐が痛まない分、色々な面で意識が気軽すぎるんですね。
なので、無料でとても丁寧な鑑定結果が送られてきたとしても、そこに込められた占い師さんの真心になかなか気づかなかったりするのです。
無料ですご~くきめ細かくやっているのに、なぜか報われない…というやるせなさを抱えたたまご占い師さんはたくさんいらっしゃると思うんですが…
その原因て逆に、お金をいただいていないからじゃないかな、と感じることは多くあります。
…というのが、わたしの「無料占いはあまり長くやるものではない」と思う理由です。
ですが、じゃあまったくやる意味がないの?といわれるとそういうわけでもありません。「おおまかなセッションの流れがつかめる」「感想がいただける」というメリットもあります。
初心者ホヤホヤのうちから有料鑑定をするのは、無免許で車に乗って路上に出るようなもの。
最低でもハンドリングや車両幅の感覚、ギアやサイドブレーキの場所、ウィンカーやライトのつけ方くらいはつかんでいないと、実際に運転するのはコワイはずです。それは占いのセッションでも同じこと。
ですので、無料鑑定では「その最低限の感覚をつかむこと」をゴールにするといいと思います。
また、無料鑑定だと応募してくる方が本当にたくさんいるので、意識して「ご感想」をいただいておくと、後々ご自分のブログやホームページを作る際に生きてくることがあります。
わたしはコレをしてこなかったのであとあと結構後悔しました(笑)
(ただし、くれぐれも公開許可だけはいただいておく、実際に公開するときはどんなに時間が経っていてもプライバシーに配慮した文面にするようにしてくださいね)
なお、有料にうつる目安ですが、わたしとしてはネット上で200~300件程度こなせばいいのではないかと考えています。
それ以降はたとえ500円や1000円でもいいので、対価をいただきながらセッションしたほうが、占い師さん側のモチベーションを下げずに済みますし、お客様の質も少しづつ上がっていくように思いますよ。
今回の記事が、少しでもたまご占い師さんの参考になればいいなあ…と願っています。