占星術師の母親が娘の出生時間を血眼で見届けた話

こんばんは、村上絵梨子です。

引き続き出生時間ネタなのですが、今回は完全に読みモノです。

前回のこの記事(出生時間不明のホロスコープの弱点とは?)で、「出生時間がわからないと一部ホロスコープから読み取ることができない情報がありますよ」と書いたんですが…

出生時間不明のホロスコープを見るときって、やっぱり心のどこかひっかかるような感じがあります。

特に家族みたいに、自分と近しい人のものであればあるほど。

有名な占星術師、いけだ笑みさんも著書で、

「占星術師たるもの、時間を疑うことなくチャートに没頭したいものです(引用)」

いけだ笑み 「ホラリー占星術」説話社 2009年

と書かれてますが、うんうん、ホントそうだよなぁって首がちぎれるほどうなずいた記憶があります。

ある意味占星術師は、産婦人科医さんや助産師さんよりも、「出生時間」に執心する職業なんではないでしょうか。

この記事は、そんなわたしが実際に子ども生むことになった時のドタバタ話です。

そもそも出生時間っていつのタイミングよ?という件

このあたりは実際妊娠するまで考えもしなかったところなんですが、産院の母親学級でお産の流れを教わった時に、

「いったい医者が母子手帳に書いてる出生時間って、この流れの中のどこなんだろう?」

という疑問が頭に浮かびました。

母体から身体が全部出てきたときなのか、
へその緒切って産声あげたときなのか、
はたまた後産(胎盤出し)まで終わったときなのか……

よくよく考えるとこんなふうに、「出生時間」とみなせそうなタイミングって、いくつかあるんですよね~。

一応担当医に聞いてみたのですが、「出生時間??そんなの、生まれた時間だよぉ~」と一蹴され、それ以上聞けませんでした。

一方で「西洋占星術側の出生時間の定義」っていうのも、その時点では恥ずかしながら、しっかりわかってなかったことに気づきました。

手持ちの本で調べたのですが、出生時間についてはっきり定義までしたものって意外となく。

だいたい「誕生した時間」か「あなたが生まれた時間」「出生の瞬間」みたいな、わりとどうとでもとれるような書かれ方のものが大半でした。

ですが、少し踏み込んだ記述で、「産声を上げた瞬間」というのを発見。ついでに記述があった本をいくつか挙げておきますね。

■出生時間について明確に定義してる本

「自然出産、人工出産、人工受胎のいずれでも、おぎゃーの声で初めて人間になるので、占星学はこのおぎゃーの瞬間の宇宙の天体時計に、人間の人生時計の針を合わせて、その後の人生設計を宇宙の天体時計の表示にデリニエートします(引用)」

石川源晃 「辞典 占星学入門」平河出版社  1996年

「まず、ホロスコープでは出生時の自分自身が宇宙の中心にあるという構想で出生曼陀羅が作成される。生まれた瞬間という定義もいろいろあるが、占星術一般には胎内から出た赤ん坊が外気を肺の中に吸入した瞬間ということになっている。その瞬間に宇宙はこの真新しい生命に祝福を与え、かつ、運命の曼陀羅(ホロスコープ)を贈呈するというわけである」

ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ  「運命学の真実」 星雲社 2009年

「出生時間については、誕生した嬰児が初めて自力で呼吸をした瞬間、すなわち産声を上げた時を出生時間とします(引用)」

ルル・ラブア「占星学」  実業之日本社 1995年

3人とも大御所の占星術師さんなので、信頼度は高いと判断。なので、占星術上の定義は「産声を上げた瞬間」になりました。

ですが、医学上の定義がフワっとしてる?以上、医者が出生時間の記録を

「止血してからにするか」
「胎児洗ってきれいにしてからにするか」

…みたいに後回しにする可能性もなくはないわけで。

まさに医者のさじ加減ひとつで、母子手帳の出生時間て全然変わっちゃうじゃん!!と。

それに最悪の場合、医者が持ってる腕時計、部屋に置いてある時計がズレている可能性だって…そう考えると、なんだか自分の出生時間すら怪しく思えてくる始末。

とにかく、腹ボテの頃のわたしは出生時間の件で疑心暗鬼状態でした。

なんとしても産声を上げた瞬間の時刻を確認するぞ

そんな感じだったので、「それなら、赤ちゃんが産声を上げた正確な時刻を、なんとしても自分で見ておこう」と固く決意したのでした。

時計は自分のものを持ち込もうかと考えたんですが、分娩室を見学した時にでっかい壁掛けの電波時計を発見。

「とりあえず病院の時計が信用できるのか」問題も無事クリアしたのでした笑

そして出産本番に臨む

当初、娘の出産予定日は10/20でした。「これでいけば太陽はとりあえず天秤座で、月はあの星座で…」なんて思ってたんですが、実際予定日に出てきたのは娘ではなく、謎のじんましん。

おへそから下半身にかけて出たんですが、かなりひどく、医者もありゃ~といった感じ。陣痛のカケラも起きず、なし崩し的に様子見に。

その後下半身が死ぬほどかゆいまま時が過ぎましたが、一向に生まれる気配はなし。

このまま41週になってしまいそうだったので、数日後ついに「もう明日(促進剤で)出すよ」と宣告されました。

次の日の昼過ぎに促進剤を打ち、14時くらいにくらいにようやく陣痛っぽいものが。そこで陣痛室に移動。

人によって痛みはちがうっていうけどなんだ~、これくらいなら楽勝!などとナメてかかっていたら、これがもうとんでもなかった。

冷静さを保てるかわかんないほどのビッグウェーブが来る

促進剤はどうしても痛みが強くなりがちといわれてますが、わたしもご多分にもれずそうなってしまいました。

17時くらいに急激に脂汗がしたたり落ちるくらいのビッグウェーブが来ちゃったんです。

ちなみに陣痛は腰が割れんばかりに痛む「腰タイプ」と、ひたすら下腹部が痛い「おなかタイプ」があるようなんですが、わたしは完全に後者で

「コーラックを飲んでむちゃくちゃお腹を下し、もうホントに切羽詰まっている状況なのに、トイレに行くのを何時間も我慢させられている」

…みたいな感じでした(汚い話ですみません)。

それにもかかわらず子宮口はなかなか開かず、助産師さんが「これは時間かかりそうねぇ~」と。さらに数時間経ってもまだまだのようでした。

その頃には仕事を切り上げてきた旦那も駆けつけましたが、到着した直後に即・腰さすり係と化してました。

20時をまわろうとしたころ、ついに担当医(「生まれた時間だよぉ~」の人)がガラッとドアを開けて入ってきて、

「なんか子宮口全然開かないんだってね~。どうする~?今日やめる~?」

と聞いてきました。

やめる!?陣痛ってやめるっていう選択肢あんの!?と驚愕でしたが、

コレをもう一回最初っからやるなんてメンタル的に絶対に無理と思い、「いえ…今日出します……」と返答。

「ああそう~、じゃ僕帰るからちがう先生にバトンタッチするね~」と言い残し、担当医は帰宅。

そしてフィナーレ(分娩台)へ

「陣痛やめない」という判断は幸いし、なんやかんや21時くらいに急激に子宮口が開き始めました。あきらめなくてホントによかった。

22時くらいに全開になり、ようやく分娩台へいくお許しが。

出産スタンバイが終わったわたしの頭の中は、

「産声時間確認しなきゃ」が2割、
「出さなきゃ帰れないんだからもう早く終わらせたい」が8割


…で、恐怖心なんかは一切ありませんでした。

産院は立ち合い出産推奨派で、本当なら旦那にも分娩室に入ってもらう予定だったのですが…

いざその時になると立ち合いなんぞもはやどうでもよく、気も散りそうだったので追い出してしまいました。

(旦那は内心、ほっとしていたようですが笑)

不測の事態・娘、泣かないじゃないか

そして分娩室に入って2時間、いきみにいきみまくってついに赤ちゃんの全身が出てきました。

疲れ果てていたせいか、「あら生まれたよ~カワイイ女の子だよ~~」という助産師さんの声が、若干遠くのほうで聞こえたような感じでしたが…

ここで気を引き締めなければなりません。産声確認しないといけないんですから。

そしてついに、当直医がオマタの向こうで娘のへその緒を切ります。固唾を飲んで見守るわたし。

…チョッキン。

しかし、娘一切泣かず。え??産声は??

いつの間にやらわたしの右わきにコットが置かれていたのですが、娘はへその緒を切られた直後、さっと布を巻かれてそこに横たえられました。
わたしにひとまず見せるためだったのでしょう。

新生児の娘はなおも泣かず、半目でぼ~っとしていました。

ですが、よく見ると口を開けてなんとなくフーフー息をしている感じです!!

泣いてないけどとりあえず肺に空気入ったわ!と思い、部屋の左手にあった電波時計をすかさず確認。

午前0時15分で、母子手帳に記入されていたのもその時間でした。

後で思いついた妙案・バースプランに書いておけばよかった

無事正確な時間は確認できたものの、悲しいかなそこでめでたしめでたしじゃなかったわたし。

胎盤がいつまでたっても出てこず、仕方ないので麻酔なしで無理やり取り出すという壮絶な展開に。
病院の廊下にはわたしの絶叫が響き渡っていたそうです(あまりの痛みで覚えていない)。

地獄の後産のあとで血まみれになった分娩室に入ってきた別の助産師さんは、「わぁ~!すご~い!殺人現場みた~い♪」って言ってました。

そんなわけで初めての出産を、ひたすら時間を気にしながら終えたわたしでしたが、だいぶ後になって妙案を思いついてしまいました。

バースプランに、「産声を上げた正確な時間を記録しておいてほしい」と書いておけばよかったんじゃない?というものです。

バースプランとは、妊婦が出産時に病院側・周囲の人に希望することを事前に書いておく計画書みたいなもので、うちの産院ではかならず全員提出することになっていました。

助産師さんや担当医はこれを見て、極力妊婦の希望に沿う対応をしてくれることになってるんですね。

(実際はお産のドタバタで流れたり、どうでもよくなったりすることも多々あるんですけども)

で、わたしの書いていたバースプランが実家のPCに保存されてたんですが、その内容を見返してみると

・主人に立ち会ってほしい(最終的に自分で追い出した)

・陣痛時にオレンジの精油を焚いてほしい(焚いてくれたが痛みで香り感じられず)

・主人にはゴルフボールでいきみ逃しをしてほしい(結局旦那はボールを忘れてきた) etc


…という、今にして思えば至極しょうもないことばかり書かれていて脱力。

「産声を上げた正確な時間を記録しておいてほしい」。もうホント、コレだけでよかったのにな~と思えてしまいました笑

まとめ

もしこれから出産を迎えられる占星術師さんがいたら、バースプランに

「なにがなんでも産声を上げた(or 呼吸をはじめた)正確な時間を記録しておいてほしい」

って書いておくといいですよ、というお話でした。




占星術を知ろう!
無料占星術メルマガ配信中

ホロスコープを読んでみたいけれども、初心者でなにもわからない…そんな方のために無料で気軽に占星術について学べるメルマガを配信しています。

まずは12星座と10個の天体を知って、ご自分に対する理解を深めてみませんか?

ほかにもブログで公開している「新月・満月」の裏テーマなどの読者さま限定情報、講座・イベントの優先案内、水星逆行、ボイドタイムの予報なども配信しています。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

村上絵梨子

1983年東京生まれ。 神奈川・横浜にて西洋占星術講座「エレオノーラ」を主宰するかたわら、本サイト「西洋占星術とタロットの学校」の全記事執筆・運営管理もしています。 使用占術は西洋占星術、タロット、ルノルマンカード。非霊感系です。 占いやスピリチュアルは現実に生かしてナンボなタイプで、地に足のつかない感じのフワフワしたスピはちょっと苦手。 普段は酒と塩っからい食べ物をこよなく愛する34歳です。 学習院大学文学部史学科卒。