出生時間不明のホロスコープの弱点って?

こんにちは、村上碧です。

西洋占星術でホロスコープを計算するときは、生年月日、出生地(市町村まで)、出生時間の3点セットをかならずクライアントさんに尋ねるのですが…

そのうち、出生時間はなにをど~~~してもわからない場合があります。

出生時間の確認は母子手帳を見るのが王道なんですが、60代以降の方だとそもそも病院で生まれてないパターンもザラですし(お産婆さんをうちに呼んで取り上げてもらいましたみたいな感じ)、

なんらかの事情で母子手帳そのものがもうない方もいらっしゃったりするんですね。

(今まで遭遇したケースだと「両親ともに他界していて探せない」とか、「火事で焼けた」「小さい時から施設にいたのでそもそも実親の所在がわからない」などなど)

わたしもこんな記事を過去に書いていますが、出生時間は「わからないよりわかったほうが絶対いい!」とあちこちでよく言われています。

では、出生時間がわかるホロスコープとそうでないホロスコープって、何がちがうのでしょうか?

出生時間がわからないホロスコープの弱点は2つある

出生時間がわからないホロスコープは、次の2つがわからなくなります。

①正確な月の度数

西洋占星術では10個の天体をつかってホロスコープを読んでいくのですが、そのうち「月」は、ほかの天体より段違いに動きが速く、日によって12~14度程度一気に動きます。

出生時間がわからない場合、一番誤差の少ない正午(昼の12時)で計算しますが、そうすると前後6~7度のズレを考慮しないといけなくなります。

サイン(星座)はひとつにつき0~29度の30度ずつありますが…

たとえば出生時間不明でPM12:00でホロスコープを計算し、月が牡羊座の15度、と出てきたとします。

この場合、正確な度数はわからないものの、とりあえず月が牡羊座であることは確定できます。
前後どちらに6~7度ズレたとしても、牡羊座の範囲におさまっていますからね。

ですが、これがもし牡羊座の25度と出てきた場合はどうでしょう?

6~7度後ろにズレる可能性を考えると、生まれた時間によっては月が次のサイン、牡牛座になるかもしれないわけです。

月は太陽と並んで個人の「性格」がダイレクトににじみ出る天体。こんなふうに月のサイン(星座)がはっきりしないパターンの方の場合は、けっこうイタかったりするのです。

②ハウスがわからない

ハウスというのは、ホロスコープにある12個の部屋で、それぞれに人生のあらゆるジャンルが割り振られています。
くわしい説明はこちらのページを見てみてください。

(わかりやすいものを挙げると、第2ハウスは金銭、第5ハウスは恋愛・娯楽、第10ハウスは仕事・社会貢献…といった感じです)

10天体それぞれがどこのハウスに入っているかをみることで、人生のどういった領域で星の特性を生かせるのかを探れますが…

ハウスは4分に1度進み、正確な出生時間がわからない場合は大幅にズレてしまうので、読むことができません。

また、ハウスがわからない=アセンダント、ディセンダント、MC、ICのサインもわからなくなる、ということになりますので注意です。

 

まったくセッションができないわけではない

とはいえ、出生時間がわからない=セッションがまったくできない、というわけではないです。

確かに上記2つについてははっきりしなくなってしまいますが、ホロスコープには月以外の天体もありますし、ハウスがわからなくてもアスペクトやトランジットなど、いろいろな判断材料があります。

なので、「わたしは出生時間がわからないから、ホロスコープが全然読めないんだ…」なんて悲観することはありませんよ。

 

まとめ

出生時間は、わからないよりはわかったほうがもちろんいいです。ホロスコープから得られる情報量が増えますので^^

ただ、どうしてもわからない場合もありますし、それはそれでほかにやりようがあります。

「致命傷」では全然ないので、安心してくださいねというお話でした^^




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