天秤座の満月の夜に、今の気持ちを正直に書いてみる

こんばんは、村上碧です。

今日4/8は満月ですが、アップが今の今になってしまいました。


本音をいうと、まったく筆が進まなかったのです。
そして、この期に及んでもまともに記事が書けませんでした。
このコーナーは2016年から書き続けていますが、こんなことは初めてです。


理由としては、この時期に少なからず世相に言及せざるを得ない満月図の記事を書くことに、気持ちの面でためらいがあったことです。


未知のウイルスの脅威にいよいよ本格的にさらされ、戦後最大の経済危機ともいわれる国難にも直面し、わたしを含め人々の不安は高まるばかりですが…このような状況になると何かに「救い」を求める人が多くなります。
占いやスピリチュアルが、ある種の神秘性からその対象になりやすいのは言わずもがなです。


実際に、「この困難は人類のステップアップに必要なことである」、「コロナを恐れなければ、コロナはないことになる」といった荒唐無稽なことを触れ回る「業者」もおり、それに同調する人々もけっこういらっしゃったりするようです。


危険なポジティブ思考に背筋が凍ります。また、それがあたかもウイルスのように不安な人々の心をむしばんでいることにも。


わたしは「占いはあくまでツールであり、すがるのではなく自発的に活用するものである」というスタンスのもと、占いを絶対的なご神託のようにとらえる依存色の強い層、あまりにスピリチュアル色が強すぎて実際的視点を失っている層のクライアントさんや、「お客様を『救済』するために活動する」という姿勢の占い師さん方とは距離を置いてきました。


占いは今や神のお告げではありませんし、お客様を救済するのは占い師ではなく、あくまでお客様自身の魂の筋力に他ならないと考えているからです。
わたし自身はただの人間であり、多少占いを通じてそれを引き出すサポートができるかもしれない、というだけにすぎません。


ですが…実を言うと前回新月の記事をアップした後、


「星を信じれば守られるのでしょうか」
「第4の領域に冥王星…わたしたちの生活基盤が覆されることは避けられないのでしょうか」


というメッセージをいただいたりして、わたしは戸惑ってしまいました。


繰り返しになりますが、わたし個人的には占星術を「ツール」としています。
占星術をひとつの「世界観」としてとらえ、それを通して自身を見つめなおしたり、再発見したりするために使っていただくことを目指しています。



■関連過去記事
星は使えど妄信せず



なので、占いそれ自体になにかしら霊力があったり、チャートに書かれていることがらが一から十まで寸分の狂いもなく、自分の読み通りに現実化するとは、わたしの場合考えていないのです。



新月・満月記事についても、あくまでその内容を我が身に照らしていただいて、何かしら気づきや励みにしていただけたらこれ幸い、という姿勢で書き続けてきました。


ですが、新月・満月図、そして四季図のような「個人を超えた領域」のリーディングになると、過去の検証でない限りどうしても予言のようなニュアンスがつきまとってしまうことに、かねてから悩んでもいました。そして、受け手によってはそのあたりを過剰に膨らませて受け止めてしまうことについても。



このあたりはひとえにわたしの力不足でしかないのですが、やはりわたしの場合はリーディングの内容を「霊力をもたらす何か」や「避けようのない未来」とらえられるのは本意ではないな…と。特に、今のような非常時にあってはなおさらです。



なので、平穏な日々が戻り、読者さまにいらぬ恐怖感を与える心配がなくなるまで・そしてわたし自身の心の整理がつくまで、新月・満月の記事は当面休止させていただければと思います。
勝手なお願いで恐縮ですが、どうかよろしくお願いいたします。


いつも楽しみにしてくださっている方々へ。本当に申し訳ございません。




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