こんばんは、村上碧です。
今回はアップが遅くなってしまいましたが…本日1/11は月食です。
月食とは、いつもとは違う特別な満月、ととらえてください。
月食と日食を総称して「食(イクリプス)」と呼びますが、食は伝統的に、
食が起こるサインやハウスにかかわることが
①「強調される」あるいは
②「凶兆がある」
…と読みます。
こちらのサイトでは①の「強調される」というとらえ方でお伝えしていきたいと思います。
今回は蟹座20度、第8ハウスで起こります。
こちらが月食図です。
今回月食が起きる蟹座は、強固な防御と内省の星座。
そしてそのエネルギーは第8ハウスで発揮されることになります。
第8ハウスは精神世界や生誕と死のサイクルを示す領域です。
今回の月食は、「殻に閉じこもり、ひたすらに自分を見つめる」時期であることを暗示します。
現在は木星、太陽、水星、土星、冥王星と、5つの天体が山羊座に入っており、山羊座の意味合いが良くも悪くも強烈に際立っている状態です。
山羊座はリアリズムや独立心・野心といったエネルギーを帯びますが、悪い方向に出ると度を越えた功名心や権威主義・傲慢さとしてあらわれます。
今はインターネットがあることもあり、個人がいろいろなことを気軽・手軽に発信できる時代になりましたが…
その代償として自己顕示欲を暴走させ、名をあげたり注目を集めるためには手段を選ばないような方も増えました。
そうでなくても、内心で何物でもない自分に焦りを募らせている方も多いのでは?
その原因は、「他人の生活や思考が必要以上に可視化されたこと」なのではないかと思うのです。
今回月食が起こる蟹座は、「自己防衛」の星座。
蟹座はよく、ネガティブな意味合いで「保守的」「殻に閉じこりがち」と言われます。ですが、果たしてそれは本当に悪いことなのでしょうか?
わたしは、けしてそんなことはないと思います。
人と交流したり、さまざまな考えにふれることは一般的によいこととされています。確かにそれ自体は悪いことではありませんし、人脈や視野が広がるのも事実です。
ですが、人から影響を受けるということは、大なり小なり自分自身の軸が揺さぶられるということでもあります。
なので、時には外界のあらゆる刺激をシャットアウトしてでも「自分の視点で、自分を見つめなおすこと」がとても重要になるのです。
今回の月食では、月は太陽、水星、土星、冥王星とオポジション(180度)を形成していますが、これはあらゆる名誉欲や勝利へのこだわりをリセットし、自分の世界に回帰・没頭することを強くうながします。
この機に、ご自身のオリジナリティがあまりにも「他人目線」に毒されていないかを振り返ってみましょう。
さて、みなさまは今回の月食のエネルギーをどんな風にとらえるでしょうか。
なお、サビアンシンボルから読み解く今回の月食の裏テーマも読み解きますが、そちらの内容は本日20時の配信のメルマガでお伝えしたいと思います。