こんばんは、村上碧です。
あさっての7/17は月食です。
月食とは、いつもとは違う特別な満月、ととらえてください。
月食と日食を総称して「食(イクリプス)」と呼びますが、食は伝統的に、
食が起こるサインやハウスにかかわることが
①「強調される」あるいは
②「凶兆がある」
…と読みます。
こちらのサイトでは①の「強調される」というとらえ方でお伝えしていきたいと思います。
今回は山羊座24度、第6ハウスで起こります。
こちらが月食図です。

今回月食が起きる山羊座は、統制と野心の星座です。
そこに内向的・保守的な蟹座の太陽のエネルギーが、強力に注がれています。
そしてそのエネルギーは第6ハウスで発揮されることになります。
第6ハウスはあらゆる自己鍛錬・自己反省を示す領域です。
今回の月食は、「ひそかに自分自身のスキルや教養を底上げする」時期であることを暗示します。
先日の蟹座の日食では、自分だけの価値観をはぐくみ、外側の雑音から守り抜くことがテーマでしたが…
今回の月食ではその価値観を引き続き磨き上げていく時期になります。が、やはりどこか孤独感がつきまとうことはいなめません。
思考やものの見方を示す水星と、主張・熱意の火星がコンジャンクション(0度)になっているので、心のなかでフツフツ「こうしたい」「ああしたい」という欲求が沸き上がってはきているのですが…ともに第12ハウスに入っていること、また天王星とスクエアであることから、まだ表立ってそれを打ち出していくのは難しいようです。
また、「拡がり」の木星が、持ち味を示す金星・魂の方向性を示すノースノードに対してともにクインカンクス(150度)ですので、対外的アピールを望む心とは裏腹に、その価値観はまだ「発展途上」の段階だと言えそう。
そのため、今回の月食は「動きたくても動けない」という、非常に大きな葛藤を人々にもたらします。
なお、生きる力の太陽と極端さの冥王星・強力なブレーキの役割を持つ土星はオポジション(180度)なので、こうした星回りをおして無計画に動いてしまうと「収拾がつかなくなる」感覚に襲われ、かえって悪循環になりかねません。
ですので次の新月まで時期は、「情熱は内に秘めたまま、それを洗練させていくこと」に専念したほうが、かえって今後につながります。
ちなみに…、水星&火星には、キロンがトライン(120度)を取っています。
キロンはよく「心の傷を癒す星」、といわれますが、実は「何者にも影響されない気高さ」を示す天体でもあります。
「刃を研ぐ」とはすなわち、心をかき乱されるような感覚に負けず、自分を貫き通し、鍛錬を続けること。「たくさんの人々に勝つこと」ではなく、「唯一無二であること」を目指しましょう。
さて、みなさまは今回の月食のエネルギーをどんな風にとらえるでしょうか。
なお、サビアンシンボルから読み解く今回の月食の裏テーマも読み解きますが、そちらの内容はあさって20時の配信のメルマガでお伝えしたいと思います。